5つの言い方と、それぞれが解決する困りごと
子どもは、その言い方が何のためにあるかを知っていると、よく使うようになります。5つをひとまとまりで教え、実際の場面で練習しましょう:シリアルの箱に書かれた単語、子どもが書きたい名前、保護者がわざと速く言った単語などです。
- “What’s this in English?” – 単語がわからない。
- “Sorry?” – 聞き逃したので、もう一度言ってほしい。
- “Speak more slowly, please.” – 速すぎた。
- “Can you spell it, please?” – 文字を教えてほしい。
- “Thank you.” – 丁寧なしめくくり。
単語をたずねる:“What’s this in English?”
子どもが物を指して“What’s this in English?”とたずねます。答えは“It’s a…”で始まります。物が1つのときは、小さな言葉“a”を忘れずに:“It’s book.”ではなく“It’s a book.”です。日本語には“a”のような冠詞がないので、子どもはよく落とします。2語の名前でも、“a”は先頭に1回だけです:“It’s a pencil case.”
その場にない物は“How do you say … in English?”とたずね、空所に日本語の単語を入れます。
- “It’s a chair.” – いす
- “It’s a table.” – テーブル
- “It’s a pencil.” – えんぴつ
- “It’s a bag.” – かばん
- “It’s a book.” – 本
- “It’s a pencil case.” – 筆箱
会話を通して聞く
7行の短い会話で、子どもが単語をたずね、聞き逃し、ゆっくり言ってもらい、つづりをたずね、お礼を言います。2回目の答えは“Pencil.”の1語だけです。“Sorry?”と言われたら、文全体ではなく大事な単語だけをくり返すことがよくあります。聞いたあと役を1つずつ担当し、次に役を交代して“pencil”を“book”に変えてみましょう。
Nia What's this in English?
Leo It's a pencil.
Nia Sorry? Speak more slowly, please.
Leo Pencil.
Nia Can you spell it, please?
Leo P-E-N-C-I-L.
Nia Thank you.
“Sorry?”と“Speak more slowly, please.”
語尾を上げる“Sorry?”は「もう一度言ってください」という意味です。語尾を下げると“Sorry.”は謝る言葉になります。両方を聞かせて、違いに気づかせましょう。学校でよく聞く“One more time, please.”も通じますが、ふだんの会話では“Sorry?”のほうが短く自然です。“Pardon?”も丁寧です。“What?”も通じますが、先生に言うと失礼に聞こえることがあります。
“Speak more slowly, please.”は、はっきり聞こえたけれど速すぎたときに使います。子どもがこう言ったら少しゆっくり答えて、この言い方が本当に役立つことを感じさせましょう。あとで使える、よりやわらかい言い方は“Can you speak more slowly, please?”です。
アルファベットの名前でつづりを言う
つづりを声に出して言うときは、アルファベットの歌に出てくる文字の名前を使います:P-E-N-C-I-Lは「ピー、イー、エン、シー、アイ、エル」のように聞こえます。これは単語の中で文字が出す音とは違うので、フォニックス(文字の音)で読む子どもにも、つづりを言うには名前が必要です。
ローマ字ではeを「エ」、iを「イ」と読むので、英語の名前と混ざりやすくなります。英語ではEは「イー」、Iは「アイ」、Aは「エイ」です。同じ文字が2つ続くときは、多くの人が“double”と言います:“B, double O, K”。“bag”と“book”から始め、次に“pencil”に挑戦しましょう。
- bag: B-A-G
- book: B-O-O-K
- table: T-A-B-L-E
- pencil: P-E-N-C-I-L
家で学校の単語ルーレットを作る
用意するもの:大きな紙の円、紙の矢印、割りピン、小さなカード6枚、えんぴつ、クレヨン。割りピンをつけるのは大人の役目です。
1人がルーレットを回して“What’s this in English?”とたずね、もう1人が“It’s a bag.”と答えます。たずねた人は、さらに1つの言い方を使います:“Sorry?”、“Speak more slowly, please.”、“Can you spell it, please?”。交代しながら遊びましょう。答える人がわざとささやいたり、とても速く言ったりすると、“Sorry?”を言う本当の理由ができて盛り上がります。
- カード1枚に1つずつ、上の学校の持ち物6つをかく。
- 円を6つに分ける。
- それぞれに絵を1枚はる。
- 真ん中に矢印をつける。
- 回して、たずねて、答えて、つづりを言う。
よくある間違いと簡単な直し方
この段階では自然な間違いです。正しい文で言い直して、遊びを続けましょう。
- “It’s pencil.”:1つのときは“a”をつけます:“It’s a pencil.”
- “What?”:失礼に聞こえることがあるので、“Sorry?”か“Pardon?”を使います。
- “Speak more slow, please.”:正しくは“Speak more slowly, please.”です。
- “Can you spell, please?”:“it”を入れます:“Can you spell it, please?”
- 文字を読むときの音やローマ字読みでつづりを言う:アルファベットの名前を使います。「ピー、イー、エン」のように言います。
次のステップ
次は“I don’t understand.”と“Can you say that again, please?”を加え、子どもに自分の名前のつづりを声に出して言ってもらいましょう。これらの言い方は、“have got”で食べ物について話すときなど、どの新しいテーマでも役に立ちます。

