同じ問題の2つの形式
要約文は、本文の一部分を新しい言い回しで書き直したものです。答えはふつうその部分から出ますが、必ずしも本文の順番どおりではありません。どちらの形式かは指示文でわかります。
- “Choose NO MORE THAN TWO WORDS from the passage for each answer.”:本文から語を写します。
- “Complete the summary using the list of words, A–I, below.”:ふつうは空欄より選択肢の多い語群から選び、ペーパー試験ではアルファベットを書きます。
- “ONE WORD ONLY”はさらに厳しく、2語の答えは不正解です。
本文の語を写す形式:ルール
この形式では、答えが本文の語そのものと照らし合わせて採点されます。
- 本文にある形のまま写しましょう。要約文はその形が合うように作られています。
- “NO MORE THAN TWO WORDS”は1語か2語までです。3語は、正しい語が含まれていても不正解です。
- 冠詞も数えます。“the results”は2語です。“long-term”のようにハイフンでつながった語は1語です。
- つづりを間違えると不正解なので、1文字ずつ正確に写しましょう。
やってみよう:堆肥づくりの文章
次の練習用の文章を読みましょう。このページで音声も聞けます。指示文はNO MORE THAN TWO WORDS from the passageです。
- “Community composting often begins with an unused corner of a shared garden. Residents establish collection points for uncooked plant waste and appoint volunteers to inspect each container. Ventilation prevents excess moisture, while a cover limits heat loss during cold weather. After several months, the material becomes dark compost that can regenerate tired soil. Poorly sorted waste, however, may introduce plastic and slow the process. Clear guidance therefore contributes to cleaner inputs and more reliable results.”
空欄の前後から答えを予測する
空欄ごとに必要な語の種類を決めてから、要約文が言い換えている内容を本文で探しましょう。5つの空欄がある要約文全体と、それぞれの手がかりです。
- “Projects may use an ___ corner.”:“an”は、名詞の前に母音の音で始まる語が来る合図です。答えは“unused”。日本語には冠詞がないため、この手がかりを見落としがちです。
- “A cover limits ___.”:動詞の後に目的語が必要です。答えは“heat loss”。
- “The waste becomes dark ___.”:形容詞の後には名詞が来ます。答えは“compost”。
- “Incorrect sorting may add ___.”:“add”は本文の“introduce”の言い換えです。答えは“plastic”。
- “Clear guidance creates more reliable ___.”:複数形の名詞が入ります。答えは“results”。日本語はふつう名詞の単数と複数を区別しないので、sを落としやすい点に注意しましょう。
いちばん近い名詞ではなく、つながりを追う
キーワードのすぐ隣にある語句が答えとは限りません。本文では“excess moisture”が“a cover”の直前にありますが、湿気を防ぐのは換気です。つなぎの言葉が論理を示します。“while”は対比、“after”は時間、“however”は問題点、“therefore”は結果を表します。
学術的な文章は、誰の主張かも示します。このページのカードには、それぞれ例文の音声があります。
- “According to …”は、主張を特定の報告書や人物によるものとして示します:“According to the field report, noise fell after the barrier was installed.”
- “Since …”は、始まりの時点か理由を表します:“Since the wetland reopened, bird counts have risen.” ここでは時間の意味なので、主節に現在完了形が使われています。
- “Further studies show …”は、その後の研究結果を加えます:“Further studies show that shade also reduces water loss.”
語群から選ぶ
語群の形式では複数の選択肢が文法的に当てはまるので、意味で決めます。選択肢は本文の言い換えであることも多いです。このページで音声も聞ける2つ目の練習用の文章は、通りを涼しくする方法として、樹木、布製の日よけ、明るい色の路面を比べています。
語群:immediate, long-term, glare, mixed, expensive, narrow。
- “Canopies provide ___ shade”:答えは“immediate”。日よけはすぐに効果があり、設置費も安かったので、“expensive”は入りません。
- “Trees support ___ cooling after they mature”:答えは“long-term”。
- “Pale surfaces … can cause ___”:答えは“glare”。語群で唯一の名詞です。
- “The final plan is a ___ approach”:答えは“mixed”。空欄の前の“a”からも“expensive”は外れます。
点を落とす間違い
練習では、間違えた答えごとに原因を書き込みましょう。
- 指示文が“from the passage”なのに、意味の合う言い換えを書く。
- 語数制限を超える、または要約文にすでにある語を繰り返す。
- 空欄とつながる語句ではなく、キーワードのすぐ隣の語句を写す。
- 形を変える:“results”のところに“result”と書く。
- 語群が言い換えているのに、その語を本文でそのまま探す。
20分の試験対策ルーティン
週に3回、模試の要約完成問題を1つ使って練習しましょう。
- 指示文の形式と語数制限に下線を引きます。
- 空欄ごとに、名詞か形容詞か、単数か複数かを書き込みます。
- 該当部分を見つけ、言い換えを対応させて、そのまま写します。
- 完成した要約文を読み直し、答えごとに語数を数えます。
- 答え合わせのあと、間違えた理由をそれぞれメモします。
次のステップ
次は、同じ根拠探しの習慣を、筆者の見解を問うYes, No, Not Given問題に応用しましょう。FalseとNot Givenをまだ混同するなら、True, False, Not Given問題に戻りましょう。その後のライティングTask 1では逆の力が必要です。折れ線グラフを自分の言葉で説明することです。
