Part Bでは何をするのか
各音声は仕事の短い一場面です。チームのブリーフィング、申し送り、同僚どうしの会話、職員と患者の会話などです。再生前に問題を読む時間が数秒あります。すべての単語を聞き取る必要はほとんどありません。必要なのは、話し手が聞き手に何を求めているかをつかむことです。
話題は目的ではない
話題は音声の中で触れられていること、目的は話し手が話している理由です。“The lift is being repaired, so please direct visitors to the side entrance”では、話題はエレベーター、目的はスタッフに来訪者を横の入口へ案内してもらうことです。ほとんどの音声は次の3つのどれかにあたります。
- 情報を伝える:“Just to let you know…”、“From Monday…”
- 懸念を伝える:“I’m worried that…”、“My concern is…”。懸念はいつも指示の形で言われるとは限りません。
- 行動を頼む:“Could you…?”、“Please…”、“I’d like you to…”
要点と、背景・例・安心させる言葉
背景は何かが起きている理由を説明し、要点は聞き手がそれについて何をすべきかを伝えます。話し手は背景から話し始めることが多いので、最初の文のあとも聞き続けましょう。3つの合図が役立ちます。
- 逆接の語は流れを変えます:but、however、though、actually。“Some staff prefer the old form. From Monday, though, everyone should use the updated one.”
- 例はカテゴリーを示します:“Someone mentioned pens, someone else folders, but please add anything running low to the shared list.” ペンだけの選択肢では範囲が狭すぎます。
- 安心させる言葉は何かを除外します:“There is no need to…”、“I’m not asking you to…”。誤りの選択肢はこうした文から作られることがよくあります。
最初の手順、条件、例外
次の行動を問う問題は、今何をすべきかを問います。小さな語が指示を限定し、正解はそのすべての限定を守っています。
- “Check the shared inbox first. If the confirmation is there, mark it as confirmed.” 最初の手順:確認すること。
- “Keep the booking unless she asks to move it.” unlessは「〜しない限り」という意味です。今は何も変えません。
- “Before you share the list, ask the coordinator to confirm the number.” beforeの後の行動は、先に聞こえても順番は2番目です。
- “Use the side entrance until noon.” untilは終わりの時点を示し、onceは「〜したらすぐに」という意味です。
- 文法:if、unless、before、until、onceの後では、未来のことも現在形(present simple)で表します。“unless she will call”ではなく“unless she calls”です。
聞いてみよう:同僚は何をすべきか
ある職員が、来訪者の言語サポートについて同僚に話しています。彼女の依頼を、はっきり否定していることや、問題があった場合にだけ起きることと区別しましょう。
話し手 A visitor requested language support when the appointment was arranged. Before I call back to confirm the practical details, could you check that the booking appears on the support-service list? We do not need a new leaflet, and I am not asking you to translate anything yourself. The request has already been made; this is simply a check that it has been recorded. If you cannot find it, let me know so I can contact the service through the usual channel.
Part Bのよくある間違い
模擬試験の答えをこのリストで確認しましょう。
- 聞こえた単語をいちばん多く繰り返している選択肢を選ぶ。
- 目的を問われているのに、話題や背景で答える。
- 話し手が否定したことを依頼だと思い込む。
- 最初の手順を問われているのに、後の手順や条件付きの手順を選ぶ。
- 日本語の「頼まない限り」のように否定が動詞に含まれるため、unlessの後にさらにnotを付けてしまいがちです。“unless she asks”だけで「頼まない限り」という意味になります。
15分のPart Bルーティン
模擬試験1回分の音声6つを使います。
- 3分:各問題を読み、種類に印を付ける:目的、懸念、要点、次の行動。
- 6分:各音声を1回ずつ聞いて答える。
- 4分:スクリプトで確認し、正解の合図と、ほかの選択肢を除外する語に下線を引く。
- 2分:どの落とし穴にはまったかを書く:話題、背景、否定された行動、順番の取り違え。
次のステップ
話すときにも同じ技術を使いましょう。目的を先に言い、限定をひとつ加えます:“Please check the revised invitation today so that nobody arrives at the old time.” 学習仲間と話し合ってみましょう:職場のメッセージは、明確さと漏れのなさのどちらが大切でしょうか。両立はできるでしょうか。
Part Cでは、より長いインタビューや講演で話し手の意見と理由を追います。Reading Part Bでは、短い職場の文書で同じ技術が問われます。
