Part Bの文章はどんなものか
Part Bの文章は職場の書類です。説明会の通知、共有記録についてのメール、方針の一段落などです。設問は多くの場合、文章の目的、誰に当てはまるか、職員が何をすべきかを問います。臨床知識は要りません。必要なのは言葉を丁寧に読むことです。
読み手と目的から始める
まず、誰が動くべきか、書き手は何を求めているかを考えます。対象は冒頭で決まり、その後で広げられたり絞られたりすることがよくあります。
- “For staff covering the evening desk this month” は “for all reception staff” より狭いグループです。
- “Including anyone covering a shift for another person” は対象を広げます。誰かの代わりにシフトに一度入るだけで含まれます。
- “Staff who work only at daytime reception do not need to attend” は対象を再び絞ります。
- 目的:“Please record the outcome in the shared field” は依頼で、“this message does not ask staff to repeat completed calls” は求めていないことを明確にしています。
Must, should, may, do not need to
設問は、文章が何を求め、何を認めているかをよく問います。その根拠になるのが助動詞です。
- Must, have to:義務。“The coordinator must confirm the changed numbers.”
- Should:期待される行動。通知では丁寧な指示として使われることがよくあります。“A draft should not be sent to the wider staff group.”
- May, can:許可。義務でも保証でもない。“Staff may request another session” は席を約束していません。
- Do not need to:する必要がない。“Unchanged entries do not need to be rewritten.”
- Must not:してはいけない。“You don’t need to attend”(参加は任意)は “You must not attend”(参加不可)とは違います。
Only after, unless, until:条件と例外
条件はある手順をいつ行えるかを、例外は規則がいつ当てはまらないかを示します。どちらも規則そのものを取り消しません。
- “Share the new list only after the coordinator confirms it.” 下書きを作ったからといって配布してよいわけではありません。
- “Attend your confirmed session unless the training team agrees an alternative.” unless は「〜しない限り」。依頼は承認ではありません。
- “Until then, the original place remains reserved.” until は状況が変わる時点を示します。
- “If a confirmation is delayed, continue to use the current approved list.” 待っている間も確認は省けません。
聞いてみよう:約束せずに許可する
答えの中で may と only after がどう組み合わされているかに注目しましょう。
講師 How can you clarify permission without promising an outcome?
受験者 You may request a different session, but the change is agreed only after the team confirms a place.
キーワードのわなと誇張された選択肢
誤りの選択肢は、ほとんど正しく見えることがよくあります。本文の語を繰り返しながら、範囲を変えているのです。
- 退けられた案:通知が新しいフォルダーに触れた後、既存のフォルダーを再利用できると述べているなら、“order new folders” は誤りです。
- 禁止に変わった制限:“avoid duplicate reminders” は “never send another reminder” ではありません。
- 恒久に変わった一時的な措置:“for this week” は “from now on” ではありません。
Part Bでよくある間違い
練習の解答をこのリストで点検しましょう。
- 本文の語をいちばん多く繰り返している選択肢を選ぶ。
- 対象を広げる:本文がひとつのグループを指しているのに “all staff” と読む。
- may を must と、do not need to を must not と読む。
- 依頼や下書きを、すでに確定したものとして扱う。
- may を最初に「〜かもしれない」で覚えた人は多いですが、通知や方針の may はたいてい「〜してもよい」という許可です。「しなくてもよい」(do not need to)と「してはいけない」(must not)の区別も英語でそのまま保ちましょう。
15分のPart Bルーティン
模擬試験からPart Bの文章を3つ選び、選択肢を隠します。
- 5分:文章ごとに、誰が動くか、何をするか、制限は何かを書く。
- 5分:選択肢を見て答えを選び、根拠となる語に下線を引く。
- 5分:誤りの選択肢それぞれについて、何を変えているか(対象、mustかmayか、条件、範囲)を特定する。
次のステップ
同僚に書くときも同じ正確さで書きましょう。最初の行で対象のグループを示し、行動を前に置き、例外はそれが変える規則のすぐ隣に書きます。そのうえで学習仲間と話し合ってみましょう。職場に流れ続けるメッセージは、人をより情報通にしているのでしょうか、それとも注意力を下げているだけでしょうか。“There’s a difference between having information and…” から始めてみてください。
Part Cではより長い文章で筆者の意見を追い、Listening Part Bでは同じ力が聞き取りで試されます。
